「言葉だけだとうまく伝えられない...」 「図を作るのが難しい...」

このような悩みを一度は感じたことがあるのではないでしょうか?

ビジネスシーンでは、お客様への提案や社内のスタッフへの指示など、頭にある情報をどうにか分かりやすく伝える必要があります。情報伝達がうまくいかないと認識のズレが生じ、トラブルになる可能性も高まります。

そんな悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介する「Napkin AI」です。テキストを入力するだけで見やすい図を自動生成してくれる便利なツールで、複雑な情報もシンプルに視覚化できます。

この記事では、Napkin AIの特徴から基本的な使い方、実践的な活用例まで徹底解説します。AIツールの進化により図解作成が劇的に効率化される時代、ぜひ最後までご覧ください。

Napkin AIの5つの特徴

Napkin AIは、従来の図解作成ツールとは一線を画す特徴を持っています。その主な特徴を5つご紹介します。

テキストから自動で図的なコンテンツを作成

Napkin AIの最大の特徴は、テキストを入力するだけで自動的に図解を生成してくれることです。例えば「新製品のスマホ充電器の企画から販売までのフロー」というテーマを入力するだけで、市場調査、製品企画、開発プロセス、マーケティング戦略、販売準備という流れを図解として自動生成してくれます。

複雑な情報を整理して視覚化する作業は通常多くの時間が必要ですが、Napkin AIを使えば数秒で完了します。

高いカスタマイズ性(色や中身のアイコンを簡単に変更可能)

生成された図解はそのまま使うことも可能ですが、必要に応じて簡単にカスタマイズすることができます。色や形状の変更、アイコンの追加、フォントの変更など、直感的な操作で見た目を調整できます。

例えば、オンラインストアや実店舗といった要素の色を変えたり、アイコンを置き換えたりすることで、より分かりやすく情報を強調することが可能です。

多言語対応(2024年9月から日本語対応)

Napkin AIは多言語に対応しており、2024年9月からは日本語にも対応するようになりました。これにより、日本語でテキストを入力しても適切な図解を生成できるようになり、言語の壁を感じることなく活用できます。

多様な出力形式(PNG, SVG, PDFなど)

作成した図解は様々な形式でエクスポートすることができます。PNG、SVG、PDFなどの形式に対応しているため、用途に応じて最適なフォーマットを選択できます。

特にSVGはベクター形式のため、サイズを変更しても画質が劣化せず、ウェブサイトやプレゼンテーションなどで活用する際に便利です。

シンプルで直感的な操作性

Napkin AIの最大の魅力の一つが、そのシンプルで直感的な操作性です。AIツールは使いこなすのが難しいというイメージがありますが、Napkin AIは非常に分かりやすいインターフェースで設計されているため、初めての方でも簡単に使いこなすことができます。

Napkin AIの基本的な使い方【ステップバイステップ】

ここからは、Napkin AIの基本的な使い方を具体的に解説していきます。

Napkin AIへのアクセス方法

まずはNapkin AIにアクセスしましょう。Google検索で「Napkin AI」と検索し、公式サイトにアクセスします。「napkien」という表示があるサイトが公式サイトです。

「Get Napkin Free」からアカウント作成

サイトにアクセスしたら、右上にある「Get Napkin Free」をクリックします。Googleアカウントなどでログインすることで、無料でサービスを利用することができます。

テキスト入力と図解生成の流れ

ログインしたら、「Generate Text Using AI」という画面が表示されます。これは「AIを使ってテキストを生成する」という意味です。ここにテーマや作成したい図解の内容を入力します。

例えば「新製品のスマホ充電器の企画から販売までの社内アクション」というテーマを入力してみましょう。入力後、AIが考えてくれて、市場調査(競合分析、ターゲットユーザーの特定)、製品企画、開発プロセス、マーケティング戦略、販売準備といった内容が表示されます。

表示された内容の中から図解化したい部分(例:販売チャネルの選定)の左側にある雷マークをクリックすると、AIがいくつかの図解のサンプルを提示してくれます。その中から好みのデザインを選択します。

図解のカスタマイズ方法(色・アイコン・フォント変更)

選択した図解は、さらに詳細にカスタマイズすることができます。

  1. 色の変更: 図解の要素を選択し、表示されるカラーパレットから好みの色を選ぶことができます。
  2. フォントの変更: テキスト部分を選択し、フォントタイプを変更できます。
  3. アイコンの変更: アイコン部分をクリックすると、様々なアイコンの中から選択できます。
  4. 形状の変更: 矢印や枠の形状なども変更可能です。

これらの操作はすべて直感的に行うことができ、プロのようなデザインスキルがなくても見栄えの良い図解を作成できます。

画像のダウンロード方法(PNG形式など)

カスタマイズが完了したら、画面上部の「ダウンロード」ボタンをクリックします。PNG、SVG、PDFなどの形式から選択してダウンロードすることができます。

一般的には、PNG形式が最も使いやすいでしょう。ダウンロードした画像は、プレゼン資料やブログ記事などに簡単に挿入することができます。

Napkin AIの実践的な活用例

Napkin AIは様々なシーンで活用することができます。ここでは、実践的な活用例をいくつかご紹介します。

企画書・プレゼン資料への活用

企画書やプレゼン資料を作成する際、文字だけの説明では伝わりにくい内容も、図解を使うことで直感的に理解してもらうことができます。

Napkin AIで作成した図解をCanvaなどのデザインツールに取り込み、プレゼンテーションスライドに挿入することで、視覚的にも魅力的な資料を簡単に作成できます。

Canvaと組み合わせた活用方法

Napkin AIとCanvaを組み合わせることで、より効果的な資料作成が可能になります。手順は以下の通りです:

  1. Napkin AIで図解を作成し、PNG形式でダウンロードする
  2. Canvaでプレゼンテーションデザインを新規作成する
  3. 「アップロード」からNapkin AIで作成した図解をアップロードする
  4. 図解を適切な位置に配置し、必要に応じてサイズ調整や追加テキストを加える

このように、Napkin AIで作成した図解をCanvaに取り込むことで、プロフェッショナルな見た目の資料を簡単に作成することができます。

ブログ記事作成への応用

ブログ記事にも図解を取り入れることで、読者の理解度を高めることができます。特に複雑な概念や手順を説明する際には、視覚的な補助があると非常に効果的です。

Napkin AIで作成した図解をブログ記事に挿入することで、読者に伝わりやすいコンテンツを作成することができます。

YouTubeコンテンツのブログ記事化への活用

YouTubeで公開した動画をブログ記事化する際にも、Napkin AIは非常に役立ちます。動画の内容を文章だけでなく図解も交えて説明することで、読者の理解をさらに深めることができます。

ブログ記事作成への応用例【詳細手順】

ここでは、YouTubeの動画をブログ記事化する際の具体的な手順を解説します。

YouTubeの文字起こしの活用(サマリーツール)

まず、YouTubeの動画から文字起こしを取得します。サマリーという拡張ツールを使用すると、動画の字幕を簡単にテキスト化することができます。

例えば、23分程度の動画の場合、約12,000文字のテキストが生成されます。このテキストをコピーして次のステップに進みます。

Claude(ブログ記事作成君)の活用

コピーしたテキストを使って、Claudeの「ブログ記事作成君」機能でブログ記事のベースを作成します。

  1. Claudeを開き「ブログ記事を作成したいです」と入力
  2. 「テーマを教えてください」と表示されたら、コピーしたYouTubeの文字起こしを貼り付け
  3. Claudeが内容を分析し、見出しや段落に分けた記事の構成を提案

Claudeは段落や見出しを適切に設定してくれるため、読みやすい記事の土台を簡単に作成できます。

Napkin AIで図解を作成する方法

次に、作成したブログ記事に図解を追加するため、Napkin AIを使用します。

  1. Claudeで作成した記事の内容をコピー
  2. Napkin AIで新規作成を選択(New Napkin)
  3. コピーした記事内容を貼り付け
  4. 図解化したい部分の横にある雷マークをクリック
  5. AIが提案する図解の中から好みのデザインを選択
  6. 必要に応じて色やフォント、アイコンをカスタマイズ
  7. 完成した図解をPNG形式でダウンロード

作成した図をブログ記事に挿入する手順

最後に、作成した図解をブログ記事に挿入します。

  1. ブログの管理画面で「新規投稿を追加」を選択
  2. Claudeで作成した記事内容を入力欄に貼り付け
  3. 図解を挿入したい位置で「メディアを追加」をクリック
  4. Napkin AIでダウンロードした図解をアップロード
  5. 「投稿に挿入」をクリックして図解を配置
  6. 必要に応じて図解のサイズを調整
  7. 下書き保存してプレビューで確認

このように、YouTube動画の内容を文字起こしし、AIでブログ記事化し、Napkin AIで図解を追加することで、視覚的にも理解しやすい充実したコンテンツを効率的に作成することができます。

Napkin AI使用時の注意点

商用利用について(現時点での注意事項)

Napkin AIの商用利用については、現時点では不明な点もあります。利用規約や公式サイトの情報を確認し、商用利用の可否や条件を事前に把握しておくことをお勧めします。

特に、クライアントワークや収益化を目的としたコンテンツなどで使用する場合は、十分な注意が必要です。

まとめ

Napkin AIは、テキストから自動で図解を生成できる画期的なツールです。その5つの特徴を改めて確認しましょう:

  1. テキストから自動で図的なコンテンツを作成
  2. 高いカスタマイズ性(色や中身のアイコンを簡単に変更可能)
  3. 多言語対応(2024年9月から日本語対応)
  4. 多様な出力形式(PNG, SVG, PDFなど)
  5. シンプルで直感的な操作性

AIの進化により、これまで時間と労力がかかっていた図解作成が劇的に効率化されています。この効率化により、より多くの時間を創造的な思考や戦略立案に割り当てることができるようになります。

AIツールを使いこなせる人と使えない人の差は、今後ますます広がっていくでしょう。この記事を読んでいる皆さんには、ぜひAIを使える側の人になっていただき、日々の業務や情報発信の効率と質を高めていただきたいと思います。

さいごに

Napkin AIを早速試してみたいと思った方は、ぜひ公式サイトにアクセスしてみてください。簡単な操作で驚くほど見栄えの良い図解が作成できますよ。

AIツールはどんどん進化しています。様々なツールを触って、自分の業務に最適なものを見つけていきましょう!

 

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