はじめに

「理想の画像探しに時間がかかる」 「今までの画像生成はイラストっぽい」 「他のAIツールで人物を出してみたけど日本人っぽくない」

このようなお悩み、一度は経験があるのではないでしょうか。頭に思い描いている理想の画像はなかなか見つからないものです。本当は画像探し以外のところにもっと時間を使わないといけませんよね。

そこでの解決策は、AIを活用して自分で画像を作ることです。AIの発達により、自分で画像を作ることが可能となりました。

この記事では、Googleが提供している「ImageFX」というツールについて完全解説していきます。このツールを使うことで、リアルな画像を一瞬で作ることができます。

ImageFXの5つの特徴

まずはImageFXの特徴について簡単に説明します。

1. 単語を並べるだけで画像が作れる

「文法がいらずに単語を並べるだけで実際の画像が作れる」というのが大きな特徴です。複雑なプロンプトを考える必要がありません。

2. 現時点で無料で使える

この動画を撮影している時点では無料で使えます。将来は有料化される可能性もありますが、現在は無料でアクセスできます。

3. 生成した後の画像編集が簡単

生成した画像を編集する機能も搭載されており、簡単に画像を修正できます。

4. とにかくリアル

MidjourneyやDALL-E3などの画像生成ツールもありましたが、それらはなんとなくAIが作った画像とすぐわかりました。ImageFXは人物一つとっても、今までのAIとは比べ物にならないほど精度が高いです。

5. UIが綺麗

操作がしやすく設計されています。画像生成を試そうとしても、従来のMidjourneyなどにログインして作っていくのは難しいと感じる方も多いでしょう。ImageFXはシンプルで直感的に使えるので、AIに苦手意識がある人でも簡単に使うことができます。

基本的な使い方

それでは実際の使い方を見ていきましょう。

1. ImageFXにアクセスする

  1. Googleを開き、検索窓に「ImageFX」と入れてください
  2. 1番上に出てくるもの(後ろに「Google」が付いているもの)をタップします
  3. 右上の「Googleでログイン」をタップします

2. プロンプトを入力する

左側にプロンプト(指示文)を入れていきます。例として以下のような単語を試してみましょう:

  • Dog(犬)
  • Japanese woman(日本人女性)

3. 生成ボタンを押す

生成ボタンを押すと、約10秒ほど待つと右側に画像が表示されます。

実際の使用例

犬の画像を生成する

「Dog」と入力して生成すると、リアルな犬の画像が表示されます。さらに下部にあるオプションで「キュービズム」や「形のあるボケ」などの効果を追加することもできます。

日本人女性の画像を生成する

「Japanese woman」と入力すると、リアルな日本人女性の画像が生成されます。ChātGPTと比較すると、ChātGPTの画像はイラスト調になりがちですが、ImageFXではかなりリアルな画像が生成されます。

ChātGPTとの比較

同じプロンプトをChātGPTに入力した場合と比較してみましょう。

ChātGPTに「Japanese woman」と入力すると、画像というよりイラスト調の結果が得られます。「実写に近づけてください」と指示しても、実用的な品質には達しません。

一方、ImageFXでは同じプロンプトでもはるかにリアルな画像が生成されます。

応用テクニック1:既存画像からプロンプトを生成する

より具体的な画像を作成したい場合は、次の方法も有効です:

  1. アイドル女性などの画像をスクリーンショットします
  2. ChātGPTに画像を貼り付け、「これと全く同じ写真を作りたいからMidjourney用のプロンプトを英語で書いてください。すぐコピーできるように横並びのコード式で出力してください」と指示します
  3. ChātGPTが生成したプロンプトをコピーします
  4. ImageFXに貼り付けて生成します

これにより、元の画像に近い写真を作成できます。手を上げている、横顔などの特徴も再現できます。

応用テクニック2:正方形から長方形の画像に変換する

ImageFXは基本的に正方形の画像を出力します。横長や縦長の画像が必要な場合は、Canvaを使って変換できます:

  1. 生成した画像をコピーします
  2. Canvaで新しいデザインを作成します(例:プレゼンテーション用の横長フォーマット)
  3. 画像を貼り付けます
  4. 画像を選択して「編集」→「マジックスタジオ」→「マジック拡張」を選びます
  5. 「16:9」などを選択します
  6. すると、AIが画像を分析して横の部分を自動的に補完してくれます

例えば、お寺の画像を横長に拡張すると、周囲の風景が自然に追加されます。

応用テクニック3:画像編集機能

ImageFXには画像編集機能もあります:

  1. 生成した画像の「画像編集」を選びます
  2. 変更したい部分を選択します
  3. 例えば「青い部分を黄色に変えたい」などの指示を入力します
  4. 変更を適用します

スマートフォンをミラーに持ち替えたり、髪の色を変更したりすることもできます。ただし、編集の精度は完璧ではありません。

注意点

商用利用については現時点では不明な点もありますので、使用時は十分注意してください。

まとめ

今回ご紹介したようにImageFXを使うことで、リアルな画像を作ることができます。単語だけで作れる、画像をスクリーンショットして元に作る、Canvaと組み合わせて横長・縦長にする、編集機能で画像を修正するなど、様々な活用方法があります。

最大の特徴は無料で使えることです。おそらく今後有料化される可能性もありますが、現在は無料で利用できます。

従来のDALL-E3やMidjourneyでつまずいた方や、リアル感が欲しいのになかなか実現できなかった方は、ぜひこの記事を参考にImageFXを試してみてください。AIはまず触れてみることが大事です。

おすすめの記事