どうもタイムです。今回は最近次から次へと出てくるAIツールの中からあなたに必要なツールはどれなのか詳しく解説していきます。
「とりあえずチャットGPTを使っとけばいいの?」
「AIツールがたくさんありすぎてわからない」
そう悩んでいるあなたの気持ちもすごくよくわかります。だって数年前まで全くなかったAIツールが今ではもう100個以上ありますからね。
私も最初はAIツールが多すぎて何がなんだかよく分かっていませんでした。
かと言ってチャットGPTだけを使えばいいかというとそれではAIを最大限活用することはできません。
大切なのは効率化したい業務に合わせて最適なAIツールを選択することなんです。
私もリサーチをする時、SNSの台本を作る時、資料を作る時といった感じでAIを使い分けています。その具体的な使い分け方を解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
AIで効率化できる10の業務と最適なツール
今回ご紹介するのは全部で10個です:
- ブログ記事の作成
- SNS台本の作成
- 議事録の作成
- 情報整理
- 資料作成
- 画像編集
- リサーチ業務
- 企画考案
- 顧客対応
- マニュアル作成
それぞれに最適なAIツールとその理由を詳しく解説していきます。
1. ブログ記事作成に最適なAIツール:Claude
ブログ記事の作成には「Claude」がおすすめです。
ChatGPTやオリジナルのAI GPTsも使うことがありましたが、どうしても記事作成にそのまま使うのは難しかったです。
「GPTもいけるでしょう」と思ったあなた、これからご紹介するClaudeを使うことによって、しっかりとブログ記事のような形で見出しがあったり段落が分けてあるといったことができます。
実際の活用例:YouTubeの動画をブログ記事に変換
今回は私が普段発信しているYouTube動画を元に、どのようにブログ記事に起こしていくのか、その過程について説明します。使うのはClaudeというAIと、YouTubeの文字起こしをしてくれるサマリーという拡張ツールです。
- まず動画のトランスクリプト(字幕)をコピーします。23分くらいの動画だと約12,000文字になります。
- Claudeを開いて「ブログ記事を作成したいです」と入力します。
- 記事のテーマと目的を聞かれるので、先ほどコピーした文字起こしを貼り付けます。
- Claudeが内容を分析し、「AI活用方法」などの見出しを自動的に作り、内容を適切に整理します。
Claudeの素晴らしい点は、段落を適切に分けたり見出しをつけたりする能力が非常に優れていることです。
ChatGPTでも内容自体はまとめられますが、Claudeを使うとブログ記事としての体裁が整った状態で出力されます。
YouTubeを運営している方や、音声コンテンツをブログ記事化したい方にはClaudeを強くおすすめします。
2. SNS台本作成:Claudeで自然な台本を
SNSの台本作成、特にリール用の台本作成にもClaudeを使うことで、分かりやすく自然な構成の台本を作ることができます。
Claudeが適している理由
GPTsでも過去に作ったことがありましたが、同じプロンプトを入れて試した結果、Claudeの方がより自然な文章を生成できました。文章を作っていくという点ではClaudeが優れています。
実例:小顔マッサージの台本作成
- Claudeに「台本を作成したいんです」と入力
- 「台本の具体的な解決策や情報を提供してください」と言われたら、「自宅でできる小顔マッサージ」に関する基本ステップを入力
- すると以下のような台本が自動生成されます:
「顔のむくみが気になって鏡を見るのが怖い。そのまま放置すると頬がたるんでしまい、ブルドックになってしまうかもしれません。私も以前は毎朝パンパンに腫れた顔を見て落ち込んでいました。でも皆さん、むくみを取るために顔を強く擦っていませんか?それ逆効果なんですよ...」
このように、具体的な内容を入力するだけで、魅力的なSNS台本を一瞬で作成できます。
3. 議事録作成を効率化:Lark + GPTs
議事録作成には「Lark」と「GPTs議事録作成君」の組み合わせがおすすめです。
GPTsとは、ChatGPTのテンプレート機能のようなもので、自分で特定の目的に合わせてカスタマイズして構築することができます。
GPTビルダーという機能を使って作成でき、ChatGPTに特定の役割や指示を事前に設定しておくことで、繰り返し使える専用AIツールとして活用できます。
Larkでの自動文字起こし
Larkは、ZoomやGoogle Meetと同じようにオンライン会議ができるツールですが、大きな違いは会議終了後に自動で文字起こしがされること。
この自動文字起こしされたテキストをGPTsの「議事録作成君」に入れるだけで、整理された議事録を自動生成できます。
実際の活用例
- Larkで会議を行います(例:名刺のブラッシュアップについてデザイナーと1時間半の打ち合わせ)
- 会議終了後、自動文字起こしされたテキストをエクスポート
- 自分で作成したGPTs「議事録作成君」に文字起こしを入力
- アジェンダが自動生成されるので確認
- 最終的に会議日時、出席者、アジェンダ、会議の概要、決定事項、ネクストアクションが整理された議事録が完成
この方法を使えば、会議終了後わずか5分ほどで高品質な議事録を作成できます。
現在ZoomやGoogle Meetを使っている方は、Larkに切り替えるだけでこの機能を無料で利用できます。
4. 情報整理のためのノートブック LM
AIは0から1を生み出す能力も素晴らしいですが、膨大な量の情報から必要な部分だけを抽出・整理する能力も重要です。この用途に最適なのが「Notebook LM」です。
Notebook LMの特徴
Notebook LMはGoogleが提供するAIツールで、PDFやウェブサイト、テキストデータを読み込ませ、その内容に基づいて質問に回答してくれます。最大の特徴は、読み込ませた文書に記載されていない情報は「記載されていません」と明示してくれることです。
他のAIツールは記載されていなくても何かしら回答することがありますが、それが時に誤情報になる可能性があります。Notebook LMは信頼性と正確性を重視したい場合に非常に有用です。
使い方
- Notebook LMを開き「新しいノートブック」をクリック
- 「ソースをアップロード」から情報源を選択(ウェブサイト、PDF、テキストなど)
- 企業のホームページなどのURLを入力して「挿入」をクリック
- AIがコンテンツを分析し、質問候補を表示
- 質問を入力すると、情報源の内容に基づいて回答
例えば「会社の代表は誰ですか?」と質問すると、ホームページに記載されている情報から回答します。「提供しているサービスでXに関するものを教えてください」と、サイトに存在しない情報を尋ねると「情報は確認できません」と正直に答えてくれます。
5. プレゼン資料作成:ChatGPT + イルシル
資料作成には「ChatGPT」と「イルシル」の組み合わせが効率的です。
活用方法
- ChatGPTに「あなたはデジタルマーケティングの専門家です」などの役割と、プレゼン資料作成の依頼をします
- ChatGPTが提案するスライド構成(タイトル、クライアントのニーズと目的、提案サービスの概要など)を確認
- 生成された内容をコピーして、イルシルの「AI自動生成」機能に貼り付け
- イルシルが自動的に各スライドを生成し、テキストを配置
- 必要に応じてデザインテンプレートを変更
この方法を使えば、プロフェッショナルなプレゼン資料を短時間で作成できます。
6. 画像編集・生成:Canva AI
画像編集には「Canva AI」が非常に便利です。無料から使えるため、アクセスのハードルが低いのも魅力です。
Canva AIの機能
- 画像生成:「3歳の男の子と猫が遊んでいる」などのプロンプトを入力するだけで、AIが画像を生成
- 画像編集:マジック消しゴム機能で不要な部分を削除したり、色調を調整したりできる
実際に使う場合は、Canvaを開いて左側の「マジック生成」から画像を生成したり編集したりできます。ビジネスシーンでの画像作成だけでなく、個人的な創作活動にも活用できます。
7. リサーチの質を高める:Perplexity
情報収集やリサーチには「Perplexity」が最適です。最大の特徴は参照元を明示してくれることで、情報の信頼性を確保できます。
Perplexityの使い方
- Perplexityを開く
- 「これからAI事業を新たに始めたい。まずはどのようなサービスが世の中にあるのか教えて。ターゲットは経営者です」などの質問を入力
- Perplexityが回答を生成し、同時に情報ソースを表示
- ソースをクリックすると元の記事にアクセス可能
さらに質問を続けることで、より具体的な情報を得ることもできます。
例えば「AIを活用した具体的な新規事業の例はありますか?」と質問すれば、実例を参照元付きで提供してくれます。
8. アイデア出しと企画考案:Larkホーム + ChatHub
顧客データを分析し、新しい企画を考案するには「Larkホーム」と「ChatHub」の組み合わせが効果的です。
活用例:カフェのアンケートデータを分析
- Larkホームでアンケートを作成・実施(例:カフェの195人分のアンケートデータ)
- 結果をCSVでエクスポート
- ChatHubで複数のAI(GPT-4 Omni、Gemini 1.5 Pro、Claude 3.5 Sonnet、Perplexity)を同時に使用
- 「あなたはカフェを繁盛させるプロです。上記のアンケートの内容を元に次のイベントを考えてください」と質問
各AIは異なる提案をしてくれます:
- Gemini:「友人同士で楽しもう平日限定ペア来店でディナー」
- Gemini:「インスタ映え確実!期間限定フォトジェニックスイーツフェア」
- GPT-4 Omni:「Instagramのフォロワー限定のイベント」「知人紹介キャンペーン」
- Perplexity:「ゼロカーボン&オーガニックフェスタinカフェ」
- Claude:「地域別特産品フェア」「世代間交流ブランチ」
複数のAIの回答を比較することで、より多角的なアイデアを得ることができます。
ChatHubは無料版でも2つのAIを同時に使用できるので、ぜひ試してみてください。
9. 顧客対応の効率化:GPT(サービス口コミ返信君)
Googleやホットペッパーなどの口コミへの返信は「GPT」を使うことがおすすめです。
短い文章をまとめる力に優れています。
活用方法
- 自分で作成したGPTs「サービス口コミ返信君」を開く
- 口コミの内容をコピーして入力
- AIが適切な返信文を自動生成
例えば「料理も美味しかったです」という飲食店の口コミに対して:
「ご来店いただき、また素敵な口コミをお寄せいただき誠にありがとうございます。
料理や盛り付け、内装についてお褒めいただき大変嬉しく思います。」
美容室の口コミにも対応できるなど、業種に合わせた適切な返信文を生成できます。
10. マニュアル作成:Tango
マニュアル作成には「Tango」というGoogle拡張機能が便利です。
無料で使え、操作手順を自動的に記録してマニュアル化してくれます。
Tangoの使い方
- Tango拡張機能をインストール
- 「スタートキャプチャー」ボタンをクリック
- マニュアル化したい操作を通常通り行う(例:Canvaでサムネイルを作成する手順)
- 操作完了後、青いボタンをクリック
- 実行した手順を自動的にステップバイステップのマニュアルとして生成
共有方法は「リンクで共有」または「PDFでダウンロード」の2種類あり、用途に応じて選択できます。
忙しい中でもプロフェッショナルなマニュアルを簡単に作成できるツールです。
まとめ:最適なAIツールの選び方と活用のポイント
今回ご紹介した10の業務とおすすめAIツールをおさらいしましょう:
- ブログ記事作成:Claude
- SNS台本作成:Claude
- 議事録作成:Lark + GPTs議事録作成君
- 情報整理:Notebook LM
- 資料作成:ChatGPT + イルシル
- 画像編集:Canva AI
- リサーチ:Perplexity
- 企画考案:Larkホーム + ChatHub
- 顧客対応:GPT(サービス口コミ返信君)
- マニュアル作成:Tango
このように業務ごとに最適なAIを使うことで、AI活用の効率化を最大限に高めることができます。
毎日のように最新のAI情報が出てきていて、どの情報が自分に関係があるのか分からなくなりがちです。だからこそこの記事を参考に、まずはあなたに合うAIを見つけて、AIに興味を持っていただければと思います。
そして、より多くのAI情報に触れて、使えるAIの幅を広げていってください。