この記事の要点

  • 窓口がバラバラ(電話/メール/LINE/SNS/窓口)で、年1,000件超の問い合わせが蓄積されていなかった
  • Larkで問い合わせを一元管理+自動リマインド。重複・遅延によるクレームが今んところゼロに。
  • 検索でナレッジ化し、スケジュールもExcelからLarkへ。テレワークまで実現した。

どんな組織?

一般社団法人 日向市観光協会(宮崎県日向市)。海・サーフィン・ひょっとこ夏祭りで知られる地域の観光を担い、経済産業省のDX認定も取得している組織です。シフト制で常時2〜3名が観光案内所に在籍しています。

今回は、高木局長と、マーケティング・現場責任者の立石さんの対談(公開動画)をもとに、entimeが伴走した導入の実際をまとめます。

Before:年1,000件超の問い合わせが、どこにも残っていなかった

最大の悩みは「問い合わせ」でした。窓口が、とにかくバラバラだったのです。

  • ホームページのフォーム(→代表メールに自動送信)
  • LINE公式アカウント
  • 電話/メール
  • 市役所からの転送、施設スタッフが受けるもの、窓口来訪

数えると、代表メールだけで年間約400件、電話を含めると700〜800件、窓口来訪まで含めれば年1,000件超。 それがどこにも蓄積されていませんでした。

対応の共有は「対応しました」というメールを2〜3名に転送する形。スタッフのメールボックスは「問い合わせました」「対応しました」で埋まり、重複対応や対応漏れのリスクが常にありました。

ここが本当の損失

問い合わせをくれる人は「行きたい」という熱意のある、貴重なお客様。その声が記録に残らない=今後のマーケティングの宝が、毎年消えていたということでした。

スケジュールも課題でした。Excelで縦に日付・横にシフトや車を管理していましたが、月ごとにシートが増え、複数人が同時に触るとどっちが正しいか分からなくなる(競合)。朝礼で開く日もあれば開かない日もある、という状態でした。

検討したツールと、Larkの決め手

最初はSlackやGoogleスプレッドシートも検討しました。でも「Slackはメッセージはできるけど、それ以上に何ができるのかパッと分からない」「導入後が想像つかない」と、決め手に欠けました。

観光協会は、問い合わせ対応そのものでお金を取れる仕事ではありません。だからコストをかけられない。 その点でLarkは「無料から使えて、ほぼリスクがない」のが決め手になりました。

After:一元管理・自動リマインド・テレワークまで

Larkに寄せて、ここまで変わりました。

  1. 問い合わせの一元化:FacebookやInstagramのコメントには「お問い合わせはこちらのフォームへ」とLarkのフォームに誘導。バラバラだった窓口が1つに集まるように。
  2. 自動リマインド:問い合わせが登録されると、Larkから自動で「早く対応してください」とメッセージ。担当者が忘れない仕組みになりました。
  3. 重複・遅延クレームがゼロに:「重複の対応も、対応の遅延によるクレームも、今んところない」。
  4. 検索でナレッジ化:「林業」「物産館」と検索すれば、過去の対応(例:町の駅◯◯物産館を紹介)が出てくる。新人の助けになり、局長も見られるので品質も担保できるように。
問い合わせ窓口がバラバラ(電話・メール・LINE・SNS・窓口)だった状態から、Lark1つに一元管理して自動リマインドする様子のイラスト
問い合わせ窓口がバラバラ(電話・メール・LINE・SNS・窓口)だった状態から、Lark1つに一元管理して自動リマインドする様子のイラスト

スケジュールもExcelからlarkへ。朝礼でLarkを開いて予定を共有でき、同時編集の競合も解消。スマホさえあれば外出先でも予定が分かるようになりました。

そして一番大きかったのが——テレワークの実現です。

一番のメリットは、リモートワークができるようになったことです。

▲ 高木局長・立石さんとの対談(出典:entime公式YouTube)

出張や外出が多く、シフト制で勤務時間も合いにくい職場。それでも「問い合わせが来たら出先で返信」「『これどうでしたっけ』にチャットで即答」「予定もスマホで確認」が、アプリ1つでできるように。今年から正式にテレワークを導入でき、「Larkがあったから実現できた」と語られています。

構築の裏側:10回以上の伴走

正直に書くと、最初から順調だったわけではありません。

「やりたいこと」と「実際にシステムで実現できること」の間には、結構な壁があります。日向市観光協会でも「イメージはあるけど、自分たちでLarkでやっていくのは難しい」という状態からのスタートでした。

そこから、10回以上の打ち合わせを重ねました。現場の要望を聞いて、まとめてフィードバックして、「いや、それはこういうこと」とすり合わせる。要件定義は局長がチェック。「これができない」「うまくいくのかな」というネガティブな声も、「じゃあこうすればできますよね」と前向きに変えながら、一緒に走りました。

この事例の本質

ツールを入れただけでは、こうはなりません。「自分たちで使いこなせる形」に伴走で持っていったから、定着し、テレワークまで進みました。詳しくは助成金で“使えるLark”を社内に根付かせるに書いています。

この事例から言えること

  • 窓口がバラバラ・記録が残らない組織は、まず問い合わせをLark1つに集めるだけで効果が出る(社員5人以下こそLarkが効くと同じ構図)
  • コストをかけられない公共的・非営利の組織でも、Larkは無料から始められる(Larkは無料でどこまで使える?
  • シフト制・出張が多い職場ほど、スマホ1つで完結するメリットが大きい

よくある質問

観光協会のような公共的な組織でも使えますか?

使えます。日向市観光協会はまさにその実例です。無料から始められるので、コストをかけられない組織でも導入しやすいのが特徴です。

問い合わせの一元管理は、自分たちでも作れますか?

作れますが、「やりたいこと」と「Baseでできること」の間には壁があります。日向市観光協会も10回以上の打ち合わせで形にしました。伴走で進めると定着まで早いです。

SNSや電話からの問い合わせもまとめられますか?

まとめられます。SNSのコメントは「フォームへ」と誘導し、Larkのフォーム/Baseに集約する形が現実的です。

テレワークの導入にもつながりますか?

つながります。スケジュール・チャット・問い合わせがLark1つで完結するので、出先でも仕事が回ります。日向市観光協会は「Larkがあったからテレワークを実現できた」と語っています。

今日やること

まず「問い合わせの置き場」を1つ決める

あちこちで受けている問い合わせを、まずLarkのフォーム(または1つの表)に集める。それだけで「誰が対応中か」「漏れていないか」が見えるようになります。御社でも対象になるか・何から始めるかは、無料相談でそのままお答えします。

寺山 大夢の顔写真

この記事を書いた人

寺山 大夢(てらやまたいむ)

株式会社Entime 代表。社員5人以下の小さな会社で実際にLarkを入れ、散らかったツールを片づけてきました。「ツールより人」を軸にLark研修・伴走を提供。YouTube・ブログでも発信しています。