Lark議事録AIの落とし穴|「全部AI任せ」が一番危ない。人が握るのは3つだけ
「議事録、ちゃんと残ってるのに、仕事が進んでない」
Lark Minutesのような議事録AIを入れると、会議の録音が自動で文字起こしされ、要約も決定事項も勝手に整います。便利です。実際、議事録づくりの手間はほぼ消えます。
でも、私が現場で一番「危ない」と感じる落とし穴は、文字起こしの精度ではありません。「全部AIがやってくれる」という安心そのものです。
きれいな議事録が残っているのに、肝心のタスクが前に進んでいない——。これ、AI議事録を入れた会社で意外とよく起きます。
なぜ”AI任せ”が事故になるのか
AIの文字起こしは賢いですが、万能ではありません。とくに崩れやすいのが——
- 数字と金額(「15万」が「50万」、「3個」が「4個」)
- 日付・期限(「来週末」「月初」が曖昧なまま残る)
- 人名・社名・専門用語、宮崎ならではの地名や言い回し
厄介なのは、ここを間違えても議事録はそれらしく完成してしまうこと。後から「言った・言わない」で揉めるより、金額や納期の一文字違いのほうが重い事故になります。商談や発注に直結するからです。
議事録AIの怖さは「間違えること」ではなく、「間違えたまま、きれいに残ること」。
議事録AIが拾えるのは「P」まで。「D」は人間にしかできない

ここが一番お伝えしたいところです。
会議でやっているPDCAでいうと、Plan(計画)=何を決めたか、はAIが拾えます。要約も決定事項リストも自動で作ってくれる。
でも、Do(実行)=実際に動かすのは、人間にしかできません。AIは「やったことにする」ことはできない。
だから議事録AIに本当に期待すべきは「きれいな記録」ではなく、決まったこと(とくに数字・金額・いつやるか)を確実に人が握って、タスクを一歩前に進めることです。記録がどれだけ立派でも、Dが動かなければその会議は無駄になります。
だから「人が握る3つ」を最初に決める

AIを入れるとき、私が必ずセットで決めてもらうのがこれです。全部をAI任せにせず、上の数字・金額・いつやるか、この3つだけは人が目で確認する。
たったこれだけです。全部を疑う必要はありません。この3つに絞るから、確認がラクに続く。そして「いつやるか」を必ず議事録に落とすことで、Plan(決めた)で止まらず、Do(実行)へ進む流れができます。
Lark Minutesは「下書き製造機」と考える
Lark Minutesは、ビデオ会議や音声の録画を自動で文字起こしし、要約・決定事項・ToDoまで整理してくれます。倍速再生や検索も効くので、欠席者のキャッチアップも速い。ここは素直に便利です。
ただ、出てきた議事録は「確認用の下書き」くらいに捉えるのがちょうどいい。AIが作った下書きの中から、上の3つ(数字・金額・いつやるか)だけ人がチェックして確定させる——この一手間を運用に組み込むだけで、「記録は立派、でも進んでいない」を防げます。
この「便利さに乗っかりすぎて事故る」構図は、議事録に限った話ではありません。Lark導入そのものでも同じことが起きます(Lark導入でつまずく落とし穴)。
まとめ:問いは「AIに任せるか否か」ではない
議事録AIの導入は、「全部AIに任せる/任せない」の二択ではありません。本当の問いは、「どこを人が握るか」です。
握るのは3つだけ——数字・金額・いつやるか。そこさえ人が押さえれば、あとはAIに任せて構いません。Plan(決めた)で終わらせず、Do(実行)を前に進めるための仕組み。それが、議事録AIの一番おいしい使い方だと考えています。
この「どこを人が握るか」の線引きは、自社だけで決めきるのが意外と難しいところです。設計を人に頼むかどうかの判断基準はLark導入支援・設定代行という選択肢にまとめています。まずLarkそのものが自社に合うかを確かめたい方は社員5人以下こそLarkが効くからどうぞ。
「自社の会議だと、どこを人が握ればいい?」——そこを一緒に決めるところからお手伝いできます。まずは次の1回、議事録AIを”下書き”として使ってみてください。
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