この記事の要点

  • 情報が一番散らかるのは、実は5人以下の会社。仕組みを作るIT担当がいないから。
  • やることは「チャット → 管理 → 会議」の順でLarkに寄せるだけ。最初は全部無料。
  • コツは一気にやらないこと。まず今日、チャットを1本立てるだけでいい。

「Larkって大企業のやつでしょ?」——僕もそう思ってました

Larkの公式サイトを開くと、並んでいるのは大手企業の事例ばかり。だから「うちみたいな小さい会社には関係ないな」と感じる。正直に言うと、僕も最初はそう思っていました。

でも、実際に小さな会社で導入してみて、逆だと確信しました。情報が一番ぐちゃぐちゃに散らかるのは、5人以下の会社です。

理由はシンプルです。大企業には仕組みを整えるIT担当がいる。でも5人以下だと、その役目を社長が全部ひとりで背負う。だから後回しになって、ツールが散らかったまま放置される。

ここから先は、僕が実際にLarkを入れてからの1ヶ月で何が変わったかを、時系列でそのまま書きます。

情報が一番ぐちゃぐちゃに散らかるのは、5人以下の会社です。

RESULT結論:「チャット → 管理 → 会議」の順で、Larkに寄せるだけ

やることはこれだけ。今あちこちに散らばっている連絡・データ・会議を、Lark1つに寄せていく。新しいシステムを大金で買う話じゃないし、最初は全部無料です。

僕が踏んだのは3ステップ。

  1. 1週目:チャットを移す
  2. 2週目:管理(表)を移す
  3. 3週目:会議が勝手に変わる

コツは「順番」と「一気にやらないこと」。みんな失敗するのは、最初から全部を完璧に移そうとして力尽きるからです。

いちばん多い失敗

最初から全部を完璧に移そうとして力尽きる。だから“順番”を守る。今週はチャット、来週は表、と1つずつでいい。

Lark導入の3ステップ図。1週目チャット、2週目Base、3週目会議の流れを示した図版
導入の3ステップ ── 1週目チャット/2週目Base/3週目会議

導入前の僕、たぶんあなたと同じでした

当時の状況を正直に書きます。社員とはLINE、外注さんとはチャットワーク、ファイルはGoogleドライブ、会議はZoom、管理はExcel。ツールが5つも6つも散らばっていて、「あれ、どこに書いたっけ」と毎日探し回っていました。

外注さんに資料を渡すたびに、ダウンロードしてPDFにしてLINEで送り直す。会議が終われば、録画をZoomから取り出してドライブに上げてリンクを共有…毎回これで10分。

少人数ほどこうなります。そしてこれ、本当に5人以下が一番ひどい。

ビフォーアフター図。LINEやChatwork、Googleドライブ、Zoom、Excelなど5〜6個のツールがLark1つにまとまる様子を示した図版
ビフォーアフター ── 散らばった5〜6個のツールが、Lark1つにまとまる

1週目:まず「チャットだけ」移す

ここが一番大事です。「Baseがいい」「Docがいい」と色々言われるけど、まずチャットだけ移してください。社員も外注さんも全員Larkに招待して、業務連絡を全部Larkのチャットへ。無料で十分です。

プライベートのLINEと仕事のLarkを分けるイラスト
プライベートのLINEと、仕事のLarkを分ける

これだけで、プライベートのLINEと仕事のLarkが分かれます。休みの日にLINEで仕事の連絡が来るの、地味にしんどいですよね。あれが消えるだけでも大きい。

1週目のゴール

めざすのは“完璧な移行”じゃない。プライベートのLINEと、仕事のLarkを分ける。まずはこれだけで十分です。

「LINEのほうが慣れてる」が、一番あぶない

こう言うと必ず「いやLINEでいい」「チャットワークに慣れてる」と返ってきます。でも、僕が聞きたいのはこれです。そのやり方で、今あなたの仕事は本当に楽になっていますか?

各ツールの違いは LarkとSlack・Chatwork・LINEの違いは? に比較表でまとめています。

慣れているかどうかで選ぶんじゃない。目的を達成できる手段で選ぶ。

経営を変えるのはツールじゃなくて、その考え方のほうだと思っています。実際、Larkのチャットだと——既読が誰まで付いたか色で分かるし、予約送信もできる。チャットの上にGoogleドライブのリンクをタブで貼っておける。テキストと画像を1つの吹き出しで送れる(LINEは別々になる)。無料でもPDFが長く残るので、送り直しが減る。

2週目:ExcelをLark Baseへ

チャットが定着したら、次は管理。ExcelやスプレッドシートをLarkの「Base」に移します。

散らかったExcelをLark Base1つにまとめるイラスト
散らかった表を、Lark Base 1つにまとめる

Baseのいいところは、1つの表でも、人ごとに自分に関係するデータだけを見せられること。ダッシュボードを組めば、今月の売上・進行中の案件・期限が近いタスクが1画面に出ます。

僕、スプレッドシートの頃は毎朝3つのファイルを開いて、フィルターをかけて、自分のタスクを探していました。その朝の10分が消えるだけで、本当に楽になります。

そして一番いいのが自動化です。新しい案件が入った瞬間、自動でチャットに通知を飛ばせる。現場は入力するだけで報告が終わる。報告漏れが物理的に消えます。これも無料。

STEP 033週目:会議は「変えよう」としなくても変わる

ZoomからLarkのビデオ会議へ。全員もうLarkを使っているので、追加インストールも要りません。

会議のあと録画と文字起こしが全員に自動で届くイラスト
会議のあと、録画と文字起こしが全員に自動で届く

一番変わるのは会議の「後」です。Larkで会議をすると、終わって1〜2分で、録画と文字起こしが参加者全員に自動で届く。Zoomの頃は「録画を取り出して→ドライブに上げて→リンクを作って→共有」で毎回10分。これがゼロになりました。

会議中にLarkのドキュメントで議事録を取れば、終わった瞬間に議事録が完成しています。後から清書し直さなくていい。

どこから有料にするか、僕の線引き

ここまで全部——チャット・Base・ドキュメント・ビデオ会議——無料で使えます。じゃあ、どこから有料か。僕の判断軸は2つだけ。

  1. Baseの権限を細かく分けたいとき(「この数字は経理だけに見せたい」みたいなとき)
  2. 3人以上のビデオ会議をしたいとき

僕は自分だけ有料、外注さんは無料で、月1,500円くらい。チャットワーク・Notion・Zoomを別々に払っていた頃から、費用が7割くらい減りました。ツールは1つになって、お金は下がる。

ツールを1つに寄せると費用が約7割ダウンするイラスト
ツールを1つに寄せると、費用は約7割ダウン

※価格やプランは変わることがあります。契約前にLark公式で最新を確認してください。

無料と有料の線引きは Larkは無料でどこまで使える? に、実体験ベースで詳しくまとめました。

つまずくとしたら、ここ

失敗するパターンは1つ。最初から全部移そうとすること。だからまず1週目はチャットだけ。「Baseが」「Docが」と手を広げない。順番を守る。

もう1つは、「慣れているから」でツールを選び続けないこと。業種は関係ないです。飲食でも建設でも福祉でもITでも、「ツールが多すぎる」「探し物が見つからない」は同じ悩みだから。

「自分たちで使いこなせるようになりたい」なら、助成金を使ったLark研修・伴走(実質9万円台/人)でサポートしています。

よくある質問

Larkは無料で本当に使えますか?

はい。チャット・Base(表)・ドキュメント・ビデオ会議は無料で使えます。有料が必要になるのは「Baseの権限を細かく分けたいとき」と「3人以上のビデオ会議をしたいとき」くらいです。

セキュリティは大丈夫ですか?

Larkは国際的なセキュリティ基準に対応していて、権限も細かく設定できます。無料ツールを寄せ集めるより、1つにまとめたほうが管理はむしろ安全です。(最新の認証状況はLark公式でご確認ください)

今あるLINEやExcelからの乗り換えが大変では?

一気に移さないのがコツです。1週目はチャットだけ、2週目は表だけ、と順番に寄せれば、現場の負担は小さく済みます。

社員やスタッフがITに詳しくなくても使えますか?

LINEが使えれば大丈夫です。まずチャットだけなら、操作感はほとんど変わりません。

社外の外注さんとも使えますか?

使えます。外注さんは無料で招待できるので、社内外の連絡を1つにまとめられます。

今日やること

チャットを1本、立てるだけ

大げさな準備は要りません。全員をLarkに招待して、業務連絡のグループを1個作る。今日はこれだけでいい。無料なので、合わなければやめればいいだけ。リスクはほぼゼロです。

「小さい会社だから関係ない」じゃなくて、「小さい会社だからこそ効く」。まずはチャット1本から、散らかりを片づけてみてください。

寺山 大夢の顔写真

この記事を書いた人

寺山 大夢(てらやまたいむ)

株式会社Entime 代表。社員5人以下の小さな会社で実際にLarkを入れ、散らかったツールを片づけてきました。YouTube・ブログで「小さな会社のためのLark活用」を発信しています。